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声・ことば表現テーマ別(9/14)                  《ことば系》

9月14日声・ことば表現テーマ別

講座テーマ「ジャン・コクトー」

[1]ジャン・コクトーについて
①発表(プリント参照)
②塾長より
 ・ コクトーを選んだわけ
 (1) 今は、全てのものが分かりやすいものしか選ばれない。軽くて、薄いもの。
 でも飽きる。感性は飽きたあと、すぐころころ変えられない。
 私が生きること、私が私を貫くと。
 今のものは、私のことは考えられるが、人類については考えにくい。
 (2) コクトーは、人類について、芸術についてやるために生まれたと思っていた。
 Artは、偏見から起こる。→ 今は偏見を嫌う。偏見から出てきたものがおもし
 ろい。
 フランスというお国柄→自然主義的な社会
                ↓  社会的な自然主義×
               この極端なものがコクトーである。
 (主観言語のおもしろさの極みはラクゴ。フランス語に比べ日本語は主観的)

③詩を読んでみる「踊り子」「耳」など、回し読み。
 (コクトーは、物知りで、百科事典と聖書が大好き!「聖書は嘘だ。」っていい
  たくて読んだ。)
 ・分けが分からないまま、とにかく読んでいく。
 ・堀口の日本語は分かりやすい。詩人として詩を訳すと言っていたらしい。
 ↳韻を踏んでいるから堀口訳ならコクトーもラップになる。
  意味・ストーリーで理解することに慣れ親しんでいる時は音律に従うとなんと
  なく接することができる。
 ・理解しようとしない。
 ・「30になった詩人」
 読むためにどうするか?詩を聞く態度というものがある。
 Aさんが、アレンジして発表。
 オーディエンス感想:成功と影にある不安が伝わった。
 コクトーの奇想天外な感じ、分けの分からない感じがほしい。
 すがすがしい感じであったが、欲望などが出たほうがコクトーらしい?

 ・書かれていることば、読んでいる声の、表側以外のもの。
 文脈の解釈 同じことばを使っていても、伝えているところは全然違うものを含
 んでいる。
 →今は、それを「いじわるだ。」「もっとストレートに。」と言われるかもしれない
  が、そこに書かれている以外のものを探す。それを声にする。

 ・「サフォの墓」
  分けが分からないで読む。
  分からないから読めないというのは、おもしろくない。書いてあることが事実だ
  と思ってやる。
  分かってやると、かえっておもしろくなくなるのではないか
  海外の芝居をみる 音で楽しむ。→物事の楽しみ方のひとつなのだ。そこを
  学んで、楽しむ。
  サフォ→若い女性
  コクトー→奇想天外な人 これを使うかは、表現者しだい。
  ・表現者は、やりやすいようにやってしまうが、これを楽しむ!

[2]コクトーの詩をよむ<演習>(塾長)
 コクトーを知らないから楽しむことができる

①「ソクラテスの墓」
 ・よいタイミングでテンポをつくるのが原則。間が問題。
 ・分からないなら、分からないで読んで詩はOK。
 分かったふりをして読むのは、聞いているほうも分からない。
 その代わり、思い切りよく、自分の思いを入れずに聞き手に投げてしまえ!

②「村へ来た天使ガブリエル」
 ・ 詩は感性に訴えるもの。
 ・これは何年のどこでつくった酒だと分かって飲むとうまい。しかし、何も分から
  ずに酒だと飲んでもうまい。それがコクトー。
 ・感性、知性 両方で尊重する。どちらかだけでは、つまらない。

③「ギリシア劇」
 ・テキストに対する接し方を日本的にやりすぎてきた。
 ・字、そのものは、意味だけではなく感性が書かれている。
 ・古典は、感性を感じる。(分からなくてもなんとなくイイ!と思える。)
  ただ、学校文学は、感性で読むことをしない。理解させること。
 ・感性豊かな知性が良い。
 ◎知的な感性を育てる。
 ①古代の感性を捉えようとする。
 ②そして自分の感性を育てようとする
 →文字化されたものに、感性が感じられなければ、おもしろくない。

④「探偵」
 ・感性のために、知性は犠牲となる。ただ、お互いがなければ、育ってはいか
  ないところが、
 難しい。
 ・聞いているときに、感性的に受け取ることができるか
 ◎感性の優れた役者になれ!

⑤「赤面」
 ・自分の理解を伝えるのではなく、テキストを伝える。
  感覚・感性でやるために詩をどう読み、どう受けるか
  分からないで読んでも、人は聞いてくれる。
 ・読んだあとに何だか分からないというものを残しては、まずい。
  これだというものを示さないと、ただストーリーだけを見せるだけになる。
 ・この詩が、私を引っ張っている。それを掴まなければ、詩は語れない。
  (あるいはテキストすべて。)
   ↓
 ・解釈は、後からついてくる。はじめに音あり、響きあり。
 ・読み込むうちに湧いてくる。先に解釈をして読まない。
 自分の欲望が消えるまで、読み込む。

⑥「逝ったみたいな」
 ・書いてあることを音にする。
 ・何かしようとすると、「何かしようとする自分」をやってしまう。
 ・知性で語の感性を追いかけない。

 ◎「祈る」 自分を引っ張るもの。引っ張られているか、いないかは、客は分か
  る。探しているか。つくっているか。

 ◎芸→奉納する。神がかる。これは日常とは違うこと。
   表現→神がかる。それがなければ美しくない。そのためには、滅私奉公す
  ること。
  古いことを知らずに、新しいことをするのは、思いつき。

 知性と感性と理性 →頭で理解
 →感性と知性の関係で、知性が足りないと理性がでてくる。これはまずい。
 →知性と理性が発達し力を持つと、表現者は何かに向かう⇒「神」
    ↓
 ≪神が来ていなくはダメだ!≫

 ・読んですく分かる文章がよい文章。書かれた文字そのものに力があって、私
  を引っ張っていってくれる。それに従って声をのせる。
 ・知的な理解より、感性で表現する。理性が邪魔しないように神性に頼る。
  (祈る?)

◆本日の磯貝語録
 絵や、音楽の他に、詩も感性を育てる。語の感性を捉え、自分の感性を育てる。

◆本日の感想
 詩の意味を頭で解釈(理解)しようとして、とっつきにくい印象があったが、文字
 の音、響き、リズムなどから詩に入ると、こんなに楽しめるんだと知りました。
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