講座テーマ「言葉Check-2,思い言語と知覚言語」
【1】ストレッチ(佐藤助手)
【2】講義
・外国人が日本語を話す時、大半は母国語を頭の中で変換して日本語に
置き直して話す。聞く時も同様である。
しかし、日本人が日本語を話したり、聞いたりする際にも言語の変換ほど
ではないが、『情動』という私言語を日本語に置き直しているのである。
↓
その為、“伝える”時に自分の意図と相手の捕え方に差異が生じる。
・“伝える”という点ではことばよりも文字情報の方が間違いが少ない。
・“発する”と同時に相手の話を“聴く”という事をマスターするのが重要
・“考える”と“思う(想う)の違いは何か?
・発する時は話し手は“考えて”話すが、聞き手の方が内容を“考えて”聞くか?
こうだと“思って”しまうのかで、既にものが変わってしまう。
EX.1 ~文章読みと会話喋りテキスト~を使って
()音読してみる
()黙読してみる
→黙読しているようで口でぶつぶつ言ってしまう人がいるが、
口に出す時の脳と、完全に目だけで黙読している時の脳は
使っている部位が違う
☆VASCの“思う”の定義
漠然とした状態に対し、何らかの要因によって反応した体の特定の
状態から起因する、ある漠然とした精神の変化
EX.2 テキストを
()知覚で読んでみる→知覚言語、思考言語→情報言語
()内容を思って読んでみる→情動言語
・各自、人前で試してみて、それぞれに感想を挙げ、討論。
知覚で読んだときと、思いで読んだ時はどちらがやり易かったか?
EX.3
テキストをEX.2の()・()どちらでもよいので、人に伝えるように読んでみる
EX.4
テキストの[2]会話喋りをツーマンセルで読んでみる。
・完全に情動喋りになると情報伝達性は極端に落ちるが発するパワー
としては圧倒的に強い→人間的、日常的
◆本日の磯貝語録
“空気を読む”とは社会的に限定された空間での“関係の空気”の事を云う。
本来的には、場の持つ気、その変化及びそこに関係する特事の気等の統合
気を感知することを言う。
◆本日の感想
「考える」と「思う」では話し方が皆さん変わるのが面白かったです。人は日常
では無意識に使い分けている事もなるほどと思いました。平生は伝えようと
思って考えて話してはいない、と反省しました。
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