7月3日(木)歌・演奏
講座テーマ「立ち稽古/セヴィリアの理髪師より」
[1]各自ストレッチ(20分間)
[2]立ち稽古(演習~衣裳を着けて)
・個々自分のスペースを決める。各自椅子を一脚用意。
①音楽なしで言葉をさらいながら動きを決める。
(注意)・なんとなくフラフラ動かない。この言葉の時にはここにいる、というのを
しっかり決めること。位置と移動、仕種等をしっかり決める。
・しっかりと前を見る。目が空を見ないように。床をみない。
②音楽に合わせ演じる(演技歌唱)
―歌いながら目がうつろにならない。意味なくキョロキョロしなこと。
・最初の“Si,Lindoro”2度目の“Si,Lindoro”どちらも何か違うアクションを
すること。
・歌っていると主観的になりがちだが、自分が今どう歌っているかということが
頭の中にありながら歌っていくことが重要。
<Lesson>ロジーナとして歩く(キャラクター歩行)
・下を向いて歩かない。指先まで意識すること。いつでも歌に入れる口・舌の
状態を保つこと。
☆ロジーナは何歳か?! ― 18歳
・若くはなれないが若いつもりはもっとダメ。若い娘はももで歩く。
・「鼻筋に意識がある」ことが重要。外から見て美しい歩き方を身につける。
◎前奏でどう動くかがとても重要になってくる。
・中身がわかるからそれが表情にでてくる。曲の変わり目で終わったと思って
安心しない。終わりは次のことを起こすための準備。
自分の中をしっかり充実させて表に出す。
・イタリア人は指先がしゃべっている。なんとなく指を動かさない。
・肩と首に力が入りすぎて、肩が上がっているのでもう少しリラックスをすること
<Lesson2>自分の立ち姿を美しく見せる方法
片方の足を少し後ろにひく。鼻筋は正面。足を後ろに引いた分だけ腰を正面
に対して開いた状態になる。お客様に筋を見せる。
◎間奏の間もなんとなく待たない。次の芝居のための言葉をつくる。
・芝居が遅い。間奏の後の“Io sono docile~”への準備が足りない。
・“mi fo qui dar”の“dar”の時の顔に注意。又、重心を下げること。
・それぞれのフレーズの終わりの芝居がだらけている。
・自分の中に起こったものを落とさない。高揚しても肩は下がるのが良い芝居。
・2度目の“Ma se mi~”ちょっと秘密めいたものにする。策略を練っている。
・“e cento trappole”策略を練っている間に成功への確信に変わっていく。
装飾音はロジーナの頭の中がピカピカしている感じを表現。
だから装飾音はしっかり音として出すこと。正確に聞かせる。
③一人ずつ部分演習(最初~P8の終わり/P11“Ma se mi”~最後まで)
・間違えても歌い続けること。何が起きても芝居はやめないこと。
・まだ音楽的にも完成していない。音楽を身につけることを覚えましょう。
・自分の中には起こっている。思いはあるが観客に伝えようとしていない。
・口が遅い。言葉はもっと早く作る。
◆本日の磯貝語録
オペラの立ち稽古に入ったら常に綺麗な顔をすること。
肩で芝居をしない
◆本日の感想
今日は初めて一人ずつの立ち(演技)をつけて歌う。全て同じロジーナを演
じているのに、なんと色々なロジーナのことか!試演会が楽しみ。
2008/07/03 (Thu) 20:00