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俳優ことば(10/1)                        《ことば系》

10月1日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフ - 底に流れる劇性をさぐろう」

〔1〕語音と身体のエキササイズ (塾長)
 ・宿題で出ていた身体の言葉「イ」「エ」を表現する。
  一人の人が表現した後、見ていた者は、マネをして覚えているものを表現
  する。瞬時に音と身体をとらえること。よく見て、よく聞くこと。

◎身体言葉のエクササイズ  ◎人真似のエクササイズ
 ・きちんと同じことが確実にできるように決めて、自分で作っていく。
  自分が他人に分かるルールを提示していく。これは台詞に応用がきく。
 ・いずれ、オノマトペの物語、オノマトペのダンスを作っていきたい。
  音と身体を見つけだすゲームだと思って、気軽にどんどん取り組んでいく
  こと。

〔2〕セリフを演じる切り口を探る (塾長)
(1)Question:日常語といったら何を考えますか?
  Answer:生活上の会話。生活とは? 生きていくこと。衣食住、寝る、場所、
      家庭、思ったまま出てくる言葉。・家での滞在時間は平均7~8時間

(2)皆で話し合う「芸とか、演じるとか、その元はとか」
 ・生活の基点として“家庭”と言っていたが、今は家での定義(食と寝るがあっ
  ての日常)が崩れてしまった。そのため“日常の生活”の実態も実感も違っ
  てきてしまっている。話をする環境も家庭と社会で違っているところもあれ
  ば、まったく変わらないところもある。
 ・自分以外の人と関わる場を社会という。人と人が一緒に居るためには、そ
  れなりの生活が発生する。無目的では居られない。
 ・日常生活のままは芝居には、ならない。しかし、芝居では役の衣食住のあ
  たり前をする。ただし、自分の日常ではいけない。

 ・日常生活は、それなりに、折り合いがとれているが、劇の中での人々の日
  常は、実際ではなく、 存在があやぶまれている。他人との関係から具体的
  に目的が生まれ、瞬間の日常が生じ、劇となるが、外からの要因で日常は
  崩れる。

◎人をマネしながら、人の心を考えて、人の心を盗んでゆく(同化する)。その
 盗んだ心が俳優の芝居の素となる。心のない芝居はない。

◎自分の内側(自己)の言葉と外側(社会、自分の外)の言葉がある。生きてい
 く基盤(安定しているもの)が崩れる所に芝居、ドラマができる。

◎社会(会社など)は安定している!不安定にはドラマ(劇→演じる)がある。

◎ドラマとは、人間の生き死にの摩擦であり、すぐこわれる生の振動である。
 家庭の中にある劇的なるものを捜すために、日常の不安定を見つけよう!

 ・劇の方向性として、産まれるより死ぬことの方が多い。+プラス(親和、安定)
  より-マイナス(不安定)に人は引かれ、原則悲劇が好きである。

 ・自分なりのものは沢山持っていても、蓄積されないなら、それは芸とはなら
  ない。蓄積によって繰り返しが可能となる。しかし、あえて安定しないで不
  安定な状態で同じ事を繰り返そうとすること、それが芸である。

◆本日の磯貝語録
 ・マネをしたいと思うのが芸の始まり。
 ・ドラマとは、生き死にの摩擦である。すぐこわれる生の振動でもある。
 
◆本日の感想
 身体の言葉「イ」「エ」を表現づくりする。体の形の変化で声の響きが変化し、
 微妙な感覚が面白い。“人真似のエクササイズ”は、その人と言葉の関係、
 捉え方が身体で見えるのが面白かった。発見だった。
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