12月10日(水)俳優ことば
講座テーマ「 セリフ―言葉と心 総集編」
〔1〕ストレッチ&個人指導(塾長)
〔2〕今期の振り返りをしてみて…(2008年9~12月期)
・語音を身体で表わすために、オノマトペを使った身体訓練をしてみました。
オノマトペが多いのが日本語の特徴であり、自分の心情を表わすためには、
出した音にどの程度心を付加しているかが、鍵になっていきます。
〔3〕「心の感覚」が自分の中にあるかどうか? 頭ではなく心で感じるかどうか。
自分の心と言うものに冷静に向き合って、感じている心をスパッととらえ
ることができると分かってくる。
・日本人は、心を思いや気持ちとしてとらえ、実践運用してきたが、心の感
覚となると整理されていない。ある状態に入ると皆同一化思考に入ってい
きやすいが、“人”を表現する立場の人は、異なった心のとらえ方ができな
いと、存在意味が薄くなる。
・日常で「これは考えているな」「これは思っているな」「これは感じていうな」
これは…と、とらえ分けている。それを丁寧に蓄積していくと、各々の違い
のわずかな差異の部分が見えてくる。《人間の本性》をつかもうとすること。
・理屈では、どうにもならんもんが書かれていたら、“心の感覚”でとらえない
かぎり、表現できない。
・違っものを感じたり出せたりすることで、「その人である意味」が出てくる。
皆、同じでは、存在理由がうすい。日本人的リアリズムなんて面白くない。
・人の書いた台本で演ずる私達は、その書かれたものを先ず自分化し、そ
の先にあるものをとらえ、表現化してゆく。そのためには、先ず、自分をつ
かみ知ること。自分の感覚をとらえること、磨くこと。
宿題「心の感覚をとらえよう」
来年は、テキスト「かもめ」を読みます。
秋頃に「じゃじゃ馬ならし」を読みます。
◆本日の磯貝語録
「心の感覚」をとぎすます。心を感覚でとらえる。
同じことでも、次元が違えば、見え方も感じ方も変わる。それって面白いよ!!
◆本日の感想
「心の感覚」についての演習。日々時々、感覚が働いているはずなのに、い
ざとなると具体的な事が浮かび上がってこない。大いにショックでした。色ん
な事を無意識に通り過ぎていた事を反省しました。
2008/12/10 (Wed) 23:00