12月9日(火)俳優発声
講座テーマ「演習」
[1] 体づくり(磯貝塾長)
・手を振りスクワット。重心を下げる。下半身を使う。様々なバリエーション
を試す。
・一人一人に合わせたストレッチメニュー(個別に指導)
[2] 座学(磯貝塾長)
・現在の今を問題にしていると、ことばに対して発することを問題にする。
・時間、場所を限定しないと、ことばに対して発すること、受けること、両
方あるという見方ができる。受けていないと発することができない。
・ことばは通じないと意味がない
・文字には共通性がある。音の共通性もあるはずだ。→それを求めること。
・思い、気持ちよりも音を先行させる事が重要。
☆ことばは受けたら返す性質を持つ。返すときは受けやすく返すこと。
[3] 母音調音演習
「イ」 自分が苦労していて出すのではなく、外に聞かせるための事。
耳の穴の真上で出した音を聞くこと。響かせること。
「エ」 口角とオトガイを使って、口は横に広げない。目は閉じない。
舌を広くしない。
「ア」 4種類ほどあるが、まずは奥歯(上下ある)を響かせる。2種類。
上下ある前の支えをしっかりとつくること。
※支えと言っても力で固めることとは違う
無駄な息を吐かない。口の中で行う。
「オ」 懸壅垂に向かってうがい。母音はすべて口の中側で行う。口の外
に出たら損をする
「ウ」 奥をつかうこと。
◎ことばで人間力や精神をきたえる。(現代人は心の弱い人が多い)
◎ことばは変わる。少なくとも語音は変化する
→無駄が少なくなる(感情の無駄)
<言語には未来がある>だからやる。先のことを考える。
現代には「希望」がない。
次回はチェックをする。
ここは教習所ではない。「イ、エ、ア、オ、ウ」をつかむこと。
そして、連なってできるようになること。
・言音の無駄を少なくすることは(共鳴率を上げる)、話者の語に対する
集中力が増す。当然、語意や文意の認識が明確となり、意志も明確
になる。と同時に、語の感情のボケが少なくストレートになるため、頭が
明晰となる。すると、今まで漠然としていた感情が(ボヤーッと雲の様
なうすい塊)スーッと晴れ、いくつものはっきりした感情が見えてくる。
◎明晰な語音は、明晰な意志、認識を生み、明晰で多彩な感情を生
み出す。
◆本日の磯貝語録
・ことばは受けたら返すべきだ。返すときは受けやすく返すこと。
・ことばで人間や精神を鍛える。
・言語には未来がある
◆本日の感想
先生が各生徒に個別指導をしてくださいます。ストレッチでは、わずかな
事で足がまっすぐになり(私は曲がっていて直りにくい)、調音練習では
目の前、すぐ耳の横で、手本をしてくださるので、とてもわかりやすいで
す。やたら数多く発声練習しないで良くなるのが、この講座のすごいとこ
ろです。
2008/12/09 (Tue) 23:00