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俳優ことば(2/18)                        《ことば系》

2月18日(水)俳優ことば

講座テーマ「セリフと心演習/かもめ(チェーホフ)による」

〔1〕芝居を作っていく方法 ② テキスト 第三幕
 「台詞の出し方、捉え方」とは…
 ・台詞には、原因があり、動機がある。役者はそれを探さなければいけない。
  そして台詞は、未来をも記している。
 ・チェーホフの時代は、豊かな心から落ちていく心(上から下)と落ちていた心か
  ら豊かな心へ(下から上)の2種類の心が交差している。だから台詞に二重性
  がある。
 ・その言葉は本当は、何が言いたいのか、何なのかを考える。
 ・常に心を感じる。心をつかまえる。これは、理屈ではない。心の感性を肥やす
  こと。
 ・人の心を捉える時、自己感情、自己心でのみ捉えない。客観心を育てる。

  ・日常の関係(一般コミュニケーション) 

   私 ⇆ 相手 (二人で話している時、二人だけの存在でいるのは日常)


  ・芝居の関係
            ↗相手  (二人以外のもう一つの存在を感じながら、
   私 → 表現         二人で話すのは、芝居)
            ↘客

 ・精神面を捉える時、書かれた台詞が、自分に本当におこるか、自分の心から
  スライドする方法もある。
 ・台詞を言っている人の心を受けて、自分の心がどう動き、変わるかを捉える癖
  をつける。
 ◎心の感性は、多い方が役者として良い。必須事項!
 ・役者は、ただやればいい訳ではない。必ず責任がつきまとう。
 ・日本のシリアスは悲劇的。ロシアのシリアスは喜劇的。
 ・一番、楽に出せる感情は、「笑い」。(だから落語を観に行きなさい。)
 ・生活をしている時に自分の心を捉える。その全てを表現する。
 ・台本に書かれた役の心を捉え、全てを表現するのが、俳優の仕事。
 ・気持ちの問題にせず、心の事はもっと知覚的や身体的で、具体的にすること。
 ・出す側が深ければ、受ける方も深く捉える、浅ければ、浅く捉える。
 ・台詞は、実際にいる、生きた人間の言葉にするのが条件なので、そこに生きた
  心をつくりだす材料である。
 ・芝居での役(自分の)状態(精神、身体)、様々な関係は、自身で見つけ出し
  てゆく。台本に書かれていない裏の心を想像して捉えること。この心を捉え
  る作業は、(台本を読むのに)十年ぐらいかかる。その先の心のことにまた
  十年かかる。必ず心のわかる人が世の中にいて、その人達に最高の心を伝
  えたい。そんな人達が自分の心(役の心)を観に来てくれる。もしくは今、客席
  にいるという、緊張感が必要。
 ・ストーリーではなく、心を読み出すこと!!
 ・先ず、心をつかまえる修行をすること、心で聴く、心で読む、心で捉える。
 ◎心の感性を広げる、高める、深める。

◆本日の磯貝語録
 ・芸能・芸術は、コミュニケーションの道具にならなくてはいけない。
 ・今、演劇で表わしてほしいのは、生きた人間の全ての“心”

◆本日の感想
 マーシャ役でテキストを読みました。実際、音声にしてみて、一文、一句、一言
 に注意しながらやってみると、黙読している時の10倍くらい細部まで実感できま
 した。私の台詞を相手役が心で聞くためには、心を通して台詞を出さないといけ
 ないという責任もちょっと感じました。
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