4月25日(土)歌発声特別
講座テーマ「イタリア ロマン派歌曲」
[Ⅰ]ストレッチ(磯貝塾長)
・腰、胸のストレッチ
・顎のストレッチ
・舌のストレッチ、懸壅垂運動
[Ⅱ]講座について
<次回のテキスト> ブラームス:5月の夜(ドイツ語で歌う)
・譜読み、音合わせはしないことをルールとする。
[Ⅲ]テキスト歌唱:Pietro Mascagni"M'ama...non m'ama"
①イタリアロマン派について
オペラの時代である。ベルカント全盛期。
②曲の特徴、部分歌唱
・フレージングに特徴のある曲である。
・p、ppの表現が難しい。p、ppの発声法、ブレスで表現に変化をつける
1)初めの4小節(1人ずつ歌唱)
・M'ama/non m'ama の音楽作りである。
・ppを聴かせることで弱くすることではない。
・rall.をかけたとき、どんな心情か?→ことばのはやさ、息の流れで心理を表現
する。
2)5小節目~10小節目(1人ずつ)
・横隔膜を張る。→みぞおちを張る=エスプレションである。
・声をマスクに集める。
・母音が広い→天井を鋭角につくる 母音を狭く
3)間奏後(Andantino)16小節目~20小節目(1人ずつ)
・イタリア語で歌詞を書き何度も読む。
※その言語のことばの音の響きをはずれると日本語の訳になってしまう。
(伊語、独語etc.)
・Fisより上の音は後頭を使ったほうが良い。
・歌うポイントに向って歌うのでは遅い、ポイント(構え)を先に作る。
・ファルセットができて、はじめて実声で歌える。ファルセットをせずに実声で
歌うと音楽にならない。
4)21小節目~最後まで
・装飾音はまず鼻歌で練習する。
5)今日の講座での振り返り
各自、2つ分かったことを確認する。
・ドイツ語を歌う時、歯の裏の響き、しまりが難しい。
◆本日の磯貝語録
歌い手は程よい情熱でよい。音楽や芸が情熱を育てるのが良い。
◆本日の感想
同一課題曲を全員で実践する講座。各人に合わせた細かい指導で非常に
中身の濃い講座であった。同じことを表現するにも人によりアプローチが異な
ることを目の前で受け、奥の深さを感じた。芸術とはこういうことなのかと思った。
2009/04/25 (Sat) 22:00