3月8日(日)声・ことば表現テーマ別
講座テーマ「狂言③」
1.狂言の言葉について
◎狂言をするときに大事なこと「子音」。
・大蔵流では、ラ行、ダ行をよくしなければダメという。
・「ダ・デ・ド」の音が、関東人は、汚いと言われてしまう。
・誰が聞いても、その音だと安心できるものをつくる。
・構えを作ってから、発する。日常の発声とは違う。
演習①
◎「ダ・デ・ド」をやってみる。
・タテ口で、破裂音にする。真ん中が必要。
・一語一語を、しっかりと、しつこくつくる。聴くに値する声をつくる。
・母音は響かせる。
・狂言は、音が重要。意味を流すことではない。
演習②
◎ラ行「リ・レ・ラ・ロ・ル」 上顎・歯茎・弾き音。
・明るく。タンギングと、息の流れがラ行は大切。
・「ウ・ク・ス・ツ・ヌ」→それぞれ、ノドの使い方が違う。自分で変化をつける。
演習③
ナ行「ニ・ネ・ナ・ノ・ヌ」
・鼻まで使う
・上顎に対するタンギングをしっかりする。奥から前ではなく、前から奥にする。
・喉頭は下ろす。
・舌はそれに従って、伸びる。
・舌は細くして、先端だけを使う。
2.「千鳥」演習
・2人組みになって、練習。
・台本のカタカナのところ、「エエ」や、「イヤ」などは、それらしく読むこと。
・しっかりと語り合っていると、自然と面白味が沸いてくる。
・お互い台本を読んでいてはダメ。
・声の力が物事を演じてくれる。
・小謡の謡い出し音調は、あまり高く上げない。
◎全組試演+合評会
◆本日の磯貝語録
狂言の声は言葉であり意味で体であり意志である。セリフをつなげて物事を説
明するための材料ではない。
◆本日の感想
狂言の声を覚えた事で、この世界を少し知る事ができました。何とも奥の深いも
ので今の軽い演劇ではおよそ観えないものを知りました。古典芸能の実際に興
味を持つことが出来ました。
2009/03/08 (Sun) 22:00