講座テーマ「三善晃歌曲集を歌う③」
[1]各自ストレッチ(約10分間)
[2]基礎練習
①椅子に座り、鏡に向うアゴ。を少し上に向け、のどを上げ下げする。
(アゴのラインのすぐ下のところが動くかどうか):咽頭の懸垂運動。
②のどを降ろした時に同時に小鼻に力を入れ、鼻をあけ鼻が抜ける道をつける
中も外も眉間から鼻の下まで通じるように意識する。
③のどをおろし鼻が開いた状態でハミング(雑音混ぜない。振動だけでやる)
④奥歯からアゴに向けて筋肉を動かす。舌小帯を動かしてのどを開ける。
⑤舌骨の位置から前に向けて音を出す(舌骨に向けて息をあてる)
⑥口を閉じて舌骨の響き位置でハミング。口が鳴ってはダメ。
鼻からちゃんと息を吐く。響きは前でとらえる。
⑦ハミングと同じ響きを意識して「i・e・a・o・u」。軟口蓋だけでやろうとせず
硬口蓋まで息を流す。
⑧舌の力で下げない。のどの筋力で下げる。口を閉じて細い一本の糸をイ
メージしてハミングする。
⑨自分の出している音と、外に聞こえている音のギャップを修正する。皆で
お互いのハミングを品評。
◎鳴りが弱いと響きはつかない。鳴りが強いと響きを邪魔する。
一番いい響きをもたらす鳴りの強さを模索する(曲ごとのベストがある)
※「響き」と「鳴り」を聴きわける能力はあるか?聴きわける耳が育たなければ、
歌いわけることもできない。
[3]歌唱練習
①「水」…「a」で歌う。
・鳴りで音を追っかけるのではなく、響きで聴く。響きのポジションを崩さない。
※鼻がなる前にどこが鳴るか!?→舌骨 この鳴りをつかまえる。
・情緒感だけでやるのではなく、響きの中にある情緒感をとらえて演奏する。
・音楽は主観的にやったら伝わらない。客観的になったら何も残らない。
他者と音楽を共感するためには響きが重要になってくる。
②「光」…「Ma」で歌う。2回目、言葉をつけて歌う。
③「海」…音とり。小返し。言葉をつけて。
④「山」…音とり。言葉をつけて。
⑤「海」・「山」…再度言葉をつけて歌唱練習。
詩を何度も声を出して読むこと。又、歌い込みが必要。
◎鳴りと響きの関係を常に聞き分け(分離実感)コントロール出来る技術を
つけること。
◆本日の磯貝語録
・響きの中でしか感情は表現できない。
・響きには公共性がある。
・鳴りが弱いと響きはつかない。鳴りが強すぎると響きの邪魔をする。
◆本日の感想
各自、自分の声(響き)が他人にどの様に聞こえているのか、聞く人の意見を
一人一人聞く。自分の思いや実感とかなり異なっている事が分かった。響き
の成分を多くする発声法をマスターすることだと痛感。
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