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伝わる声とことば(4/12)                     《ことば系》

4月12日(日) 伝わる声とことば

講座テーマ「言葉以前の声の出し方① 発声法―表出」

[Ⅰ] 身体表出のためのウォームアップ

(1)関節連動を主体としたリラキゼーション(立位)
 内臓を意識した(人間の情動をつかさどっているのは腹である)
 関節運動で臓器内に滞留している血液をうごかそうとする。
 ☆ただ体をほぐすだけでは伝えるための体の状態にはならない。
  上記を行うことによりその準備となる。
 ・下半身を静止して上半身だけを動かす
  上半身を静止して下半身だけを動かす――上記(1)の解放を調整

(2)表出のために自分の皮膚を感じる(全身の皮膚)
 表皮は全て繋がっているという感覚。自分の全身のスキン感覚の覚醒をする。
 ヒザの左右を意識するとつかみやすい。
 ☆触らずとも全身を感じられる→両手の手掌感覚と連動させる。
 <仮説>手の指令により、身体を動かすこともできるかもしれない。
 ・人はなるべく楽なところだけをつかってやりたがる。全身を意識しないと首か
  ら上だけになってしまう。全身を意識した状態でやれば、体が伝えたいこと
  をつかんでいるので説得力が増す。
 ・伝えるということにおいて手は大きな役割を持つ。
  手と顔が連動して腹まで伝わっていれば、説得力の高い表出となる。
  自分の体全体を使って相手の話を聞き、そのまま返せばよい。
 ☆表現としてよく伝わる声・言葉のために、この“自分の体全体の意識”という
  チャンネルを持ち、育てていくこと。
 ・人は自然を好む(ただし、自分自身の自然と他人の自然は違うものだが)
  日本人同士では共通感覚が多いので、それをつかまえ、さらに相手の固有
  感をとらえ、自己感覚を重ね、コミュニケートするとよい。

[Ⅱ]言葉以前の声の出し方

(1)声とは何か、言葉とは何か、を切り離して考えてみる。
・人が意識的に感じられる速度は1/10秒くらいであるが、意識や感覚の実速は
 1/100~1/1000間にあり、実感に不可能である。
・エネルギーに応じた反応が返ってくるが、意識理解であるというより、同調(シン
 クロ)をしている場合が多い。
・表面的な伝達や反射行為でなく、もっと有機的で多方面な機能を人間は持っ
 ている。創造塾では、言語は人のより深く、複雑な思考が可能なものと定義す
 る。
☆言語=概念語である
 ↳固有な意味合いは人によって様々異なり機能する。
◎大体共通する意味には、通念(社会通念)が影響している。
 社会通念においても、自身に近い範囲(世間)が影響。
◎「暑くなってきましたね」を一人一人言ってみる。
 ↳全員違う。何が違う? 口調が違う、実感が違う。
・口調とはなんぞや?・・・高さだったり、間?強弱、流れ方。イントネーション
                (抑揚)?アクセント 他
・抑揚とは何か?→声の流れ方(スピードや強弱をラインでトレースできるもの)

(2)“言語化しない音声”言語を考える(非言語音声)
・言葉は前頭葉で発するが、音声は脳幹に支配される。
 (あくびであったり、くしゃみであったりも声である→本能的)
 えー・・・、あー・・・、など(間語などと呼ばれる)←※これを上手く使うと芝居は
 面白くなる。
・声には、1言語的音声、2生理的音声、3音楽的音声がある。
 この理解を体に落とし、表現として出してみよう。共通言語をテーマにしよう。

[Ⅲ]共有音声について

・言葉は意味や感情等を共有できる。
・日本人は“音声(こえ)”は、言葉や歌を表し伝える素材と考えている。又声は、
 個人固有のもので、変化する事のないもので、その人の個性であると理解して
 いる。その限りにおいては、音声は共有しにくいものと考えてきた。
・磯貝メソッドでは、声は充分に変化し、共有化できるものと考えている。
・人の音声器官の器質は同じであり、生活機能段階で様々な歪みをおこし固有
 化していく。
・人が身体全体の実感性を高め、その時、他の人との間で様々な身体感覚を
 覚醒させ、伝え合い、共有感を持つことは可能である。
・身体での音声同調が可能であるならば、非言語で音声共有が可能なはずで
 ある。
・共有音声によりシンプルな意志同調、感情同調ができる。

◆本日の磯貝語録
 相手と自分との共通項を、頭ではなく体でつかまえることにより、本物の表現
 (表出)となる。言葉は概念である。

◆本日の感想
 共有音声を作るため、先ず、身体全体の実感(臓器と皮フ)を持つこと。それが
 どのように他人に伝わるかを感じる事の大事さを実感しました。途中の制度と
 個人とのバランスは自分のバランスでもあります。
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