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セリフの技法(4/9)                      《ことば系》

4月9日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体① 生活の動きと仕種―1」

〔1〕各自ストレッチ

〔2〕磯貝塾長によるストレッチ⇒ 磯貝メソッド、表現のゼロのストレッチ
①座骨に体を乗せる…椅子に座ったままロールダウン・ロールアップ
   この時、鼠径部をつぶすようにロールダウン(付随して腹式呼吸)
②'肩まわし(肩甲骨を動かす。脇の下を動かす時、顎関節までつながって
  動かす)と
  腋の下開け

《表現のゼロに近づけるためのリラクゼーション(立位)》
①5大関節を同時にゆっくりと小→大に動かす。
 -中心感覚をもったまま、5つの大関節を同時に動かす。脇をあける。軸を取る。
  あまり長くはやらないように。ゆっくりと中心にもどすように集める。
②8小関節を同時に捻転する。ゆっくりと滑らかに。
  重心の上下動、左右動も加わり、ダイナミックになる。
③手掌と“気”の準備+手首関節の柔軟運動
 手掌中央部から気の出し入れ+手首関節による気(体内感情)の出し入れ。

④足裏粘着と気の流通 =足裏感覚と重心降ろし
 踏むことで軸足に気の交流が起きるかどうか。
 
⑤顔―軸を持って左右にゆっくり振る。軸まわしで左右を決める。
⑥見る―サードアイで対象物を見る。(眼球だけで見ずに、客観的に“見ている”
 ように見える。)
⑥’複眼―自分の認知のところで見ない。(焦点を絞らない)
⑦顎関節・口の中…軟口蓋から懸よう垂までよく動くようにすること。
~ここまでの流れを毎回最初に全員で、サーッとやる。自分の好きなエクササイ
 ズを見つけておくこと!~

〔3〕仕事の分担について 
 インスペクターとスクリプター⇒どのように持ち回るか?⇒名簿順 1個ズレで
 もし担当が休んだら次の予定の人が繰り上げ。休んだ人は次回出席した時に
 やる。

〔4〕「ウインザーの陽気な女房たち」
(1)香盤表―河崎さんが制作しているので全員借用
(2)「ウィンザー~」のこと、シェイクスピアのこと、いろいろ調べて知識をつけて欲
  しい。いつ頃、どんな劇団がどんな所で上演したか、他にどんな人が訳して
  いるかetc.
(3)はじまりのコンセンサス―何をなすべきか?
◎この題材をよく読み込んで、「生きたセリフ」「生の芝居」につくり上げる。
―セリフが持つベクトル、根拠付けはあたり前のこととして、皆に任せたい。
◎それぞれのセリフを言葉、声、身体を融合させて表現することを考える。
◎言葉を仕種する⇒何故そういう動きになるのか、根拠づけをすること。

Q-1:役が生きていなければいけない。そのために重要なことは何か?
    ―全員でディスカッション
塾生:・その役が欲求をもっていること。・役者の思考が止まらないこと。
   ・役者が役の呼吸を作ること。 ・5W1Hの動機を役者が明確にわかって
    いる。

磯貝塾長:役者が出てきてはいけない。「役の生」をやらなければいけない。
だからすべてのことを“役”から発しなければいけないのではないか。
役の思考をどのように展開するかが重要。
※来週、関節の絵

磯貝塾長:役が生きた人間として生活すること。⇒役が生活できるかどうか!?
                       生活がなければだめだ!
   ・書かれていることだけをやらない。
   ・“生活をする”のはあたり前のこと。役としてあたり前のことをする。
   ・書かれているものをその通りにその心でやればいいのではないか。
   ・生活とは普遍的なもの。役も役者も持つ普遍的なものを表現する。
   ・「普遍的」とは!? →生理的なもの。
磯貝塾長:皆は自分たちが“生活している”と実感することはあるか!?
     いろんな“生活”感がある。全人類に共通の「生活」は存在するか!?
   ・生きている実感の上に生活がある。
   ・“Life”の観念、“Live”

Q・2:自分が「生活」していると感じる時は?(生活実感を問う)
  ※自分の思考で聞かない。発表そのものを聞けなければ、役は演じられない
   批判大会はいらない。そのまま受け入れ納得することだ。

(1)演じるという作業は同じ言葉を使う。共通項をどこでとるか、どこに使うか、
  共通項をどこに求めるか。→一般的に常識という。
  「生活」⇒生きる/流れている、様々な要素を持つ。どの共通項で、1つの世
  界の統一をするか。まとめて、芝居という社会をつくらねばならない。

(2)どうすれば面白くなるか。今、皆は自分の実感を出したから面白かった。
  今回のテーマは、“生活”感ある“生”感のある芝居
  皆がどこに共通項をもって、その役の実感を出していくか。

(3)今の皆の発表の中には、他者の実在がなかった。孤独。孤者だ。
 自分の実感ばかり。相手を捉えることができていない。世界がない。
 一人で生きているつもりでも、必ず他人に影響されている。見つけていない、
 知らない。
 他人がいなければ、“生活”にはならない。世界はつくれない。
 他人がいることを意識して、生活していれば、生々しくなる。
 その実感がないと、想像の生々しさ(ウソ)の生を誇張して演じ、想像リアリズム
 をやってしまう。芝居はリアリズムの先にある、“生(なま)”だ。
 近頃の芝居には、他人が存在していないからつまらない。

―自分のやりたい役を決めてくること。
 何度も読んで、生活をつくれるか!?チャレンジすること。

◆本日の磯貝語録
磯貝メッソドは、
 ・表現のゼロをすばやく作るためのストレッチを持っている。
 ・“生活感”の芝居をする。“生(なま)感”のある役者をつくる。

◆本日の感想
 このクラスは、“真中を捕える”“真芯を実感する”そのために良く考え、敏感に
 なり、身体をふるに使い、心と声をきたえ育てる。皆がこれを当り前の共通項と
 して持ち合うことから始まる、と思った。
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