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歌クラシック発声(5/28)                       《音楽系》

5月28日(木)歌クラシック発声

講座テーマ「試唱会」

[1]各自ストレッチ

[2]伴奏合わせ(演奏順 1人5~6分)
①Aさん ②Bさん ③Cさん ④Dさん ⑤Eさん ⑥Fさん
 
[3]試唱会試演会
 聴いた人にどのような演奏を与えるかというのを前提に今まで講評をしてきた
 が、今回は譜面を正確に歌えるようにすることを目的に各自の譜面に注意点
 を書き込む。演奏後、書き込み譜面で説明。その後、再演奏を行う。
 ※ダメ出しの後、歌い直しあり。
 ①Aさん「Dille tu rosa(バラよ彼女に伝えてくれ)」
 ②Bさん「Lasciati amar(あなたが愛されますように)」
 ③Cさん「Vaghissma sembianza(かぎりなく優雅な絵姿)」
 ④Dさん「O del mio amato ben...」
 ⑤Eさん「Visione marina(海辺の光景)」
 ⑥Fさん「Sogno(夢)」

 各々へのダメ出し
①Aさん:フレーズ毎の作り直しがうまくいってない。フレーズ終わりギリギリまで力
      を入れているため次に流れていかない。恋歌なのだから頑張らない。
      相手が頭の中だけで目の前にいないため、語りかけができていない。

②Bさん:フレーズの終わりを笛(のど)で押してしまっている。息の流れだけで
      クレッシェンドにする。16分休符のところで終わってしまわない。次に
      つながっていくように。それぞれのフレーズの頭はもう少し言葉を立て
      る。ピアノに乗せてもらう部分と自分がリードする部分をもう少し積極的
      にやる。

③Cさん:イタリア語のアクセント。単語がちゃんとイタリア語として聴こえるように。
      音楽の表情に感情がのってない。1番と2番の違いは何か!?2番の方が
      エスプレッシーボ。自分の頭の中だけにならないように、もっと体の深
      いところから起こす。口の準備早く。ことばがついていってない。もっと
      澄んだ声で。

④Dさん:"f"は"f"であって"ff"ではないから、あんなにわめいてはダメ。p20の6
      小節目から完全に崩れてしまった。自分のペースになりすぎ。そこか
      ら先はずっと力が入りすぎていた。笛を太くしない、息もひろげない。

⑤Eさん:6/8の音楽の中に3拍子や2拍子を作らなければいけないが、言葉と
      一緒に起こっていない。楽譜通りには歌えているのに自分の中に拍
      子の変化が起こっていないため、外に変化が聴こえてこない。6/8、
      2/4、3拍子等拍子の変化を自分の中でどう操っていくかもっと意識
      すること。

⑥Fさん:それぞれはそんなに悪くないが、全体的にアクセント以外はそんなに
      出さなくていい。アクセントのところも息で出すこと。
      拍子どおり(楽譜どおり)やってはいるが、ことばとして作っていない
      感じ。内面の変化がおこればその力で音楽が出来る。

《全体評》
 『ロマンティック』と『センチメント』の違いを明確に持つ。
 ※センチメント…叙情、感傷的
 ・ロマンティックはセンチメントよりもエネルギーが高い。
 ・ロマンティックは切替が重要。センチメントは自分に浸っていく。
 ・ロマンティックは生きている躍動感。生命感、身体感。
 ・センチメントは対象を自分の中に置くが、ロマンティックの対象は明確に外に
  ある。
 ・ロマンティックをやるためには切替を明確にしてうねりを作る。
  外と中とをうねる。激しく生き生きと起こる。
  身体性が重要。
 ☆ロマンティックな音楽を表現するには…
  リズム変化がはっきりしていなければいけない。
  速度の変化が生理的なものにならなければいけない。
   音楽における生理的⇒支えと息の変化

 ◎イタリアのロマン派とそれ以前のものは似て非なるもの。
  エネルギー高く内面性の強いものにしなければロマン派の曲は表現できな
  い。しかし、ポピュラーのカンツォーネの様なもの、又ナポリ等の民謡的な感
  情、感覚とも又異なる。

◆本日の磯貝語録
 『ロマンティック』と『センチメント』の違いを明確にする。

◆本日の感想
 いつもの試唱会と異なり、チェックアンドポイントを譜面上、指摘され再度演奏
 するというぜいたくな会であった。問題点、課題がはっきりしたのでとても具体
 的な役立つもので有難かった。
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