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セリフの技法(6/11)                      《ことば系》

6月11日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体実感②環境と生きてる感」

〔Ⅰ〕声を出すための準備運動―磯貝塾長
(1)舌を細くして鼻の奥を鳴らす。口の奥を鳴らす。息を吐いて、鳴りを悪くしない。
(2)横隔膜でのバウンディング呼吸
(3)丹田ささえのおだやかな長息呼吸 

〔Ⅱ〕ことばのための発声
(1)唇音/Pa 、Pu 各3回の繰り返し / Ba×3×5(Ba-Ba、Ba-Ba-Ba)3×5
(2)胸部共鳴/下前顎→胸骨→鳩尾を“u”の長息で繰り返す。
(3)上顎共鳴発声/Nu 、Lu 、Du 、Tu 、Ku 、Gu 、Yu 、Hu ×5回
(4)(3)より5度高い音で
(5)(3)をファルセットで

〔Ⅱ〕テキスト「ウインザーの陽気な女房たち」演習
☆各自決めた自分の役の箇所を読む
 ・自分の読んでいる台詞がどういう社会、環境、生活圏で言われているか
   場所は? 何時? 天気は?
 ・自分はどういう人間(役)になるか。
   どういう生き方をしているか→何を食べているか/どうやって寝てるか
 ※役作りで重要なのは、「衣食住」 ◎各場面での衣食住を決める。

 ・台本に書いてないことを見つける。役が今、生きている事の全てを考え出す。
 ・抽象的なことではなく、具体的なことを決めていく。
   例:年は、着ている物? ご飯は食べたか? 寝巻きは? 宗教は?
     何時間寝たか
 ・台詞に書かれた虚像を命ある実体に造形し、動かさなくてはならない。
 ・背景の部分を決めるために、それぞれ分担して調べてくる。
    当時の酒のこと…Aさん
    宗教(政治情勢)…Bさん
    階級(による格好など)…Cさん
 ・人間は裏表があってこその人間。そこを創る。そこを演じる。
 ・表裏があるからこそ、奥行きが出て陰影が出る。人間は掘ると面白い。
 ・現代社会は変化のおかげで、表・裏というものが無くなった(見えにくくなった)。
  深みがあるより、横の広がりが主だ。言葉もその通りだ。
 ・表裏がないからこそ、演劇もビジュアルによるインパクトのみが重視されるので
  はあるまいか。これはコストがかかる。

〔Ⅲ〕セリフの技法講座のこれから
 ・金の掛かったビジュアル系演劇に勝る芝居をどう創り出すか?
  全員で考えていきたい。それは一体何か?
 ・人の心が外に向いている時、内も外も行き来できるのは、言葉だ。でも、今の
  人はそれを喋るのが下手ではないか。

◆本日の磯貝語録
 俳優―物言う術、本を読む力、体で表わす技 しかない!
      (セリフ)   (頭)      (体)

◆本日の感想
 今の世は、物事の表と裏がぐちゃぐちゃになっている。その中で芝居をしてい
 くには、どうすればいいのか?それは自分で発明するしかない。どうすれば新
 しい芝居になるのか、これからの課題だ!!
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