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セリフの技法(5/28)                      《ことば系》

5月28日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフの身体① ことば・身体・気」

〔1〕ウォーミングアップ
 (1)部屋の中を真っ直ぐに歩く。ぶつかったら、別の直線を描く。
        (直線)     スピード(1段→2段)
   ・首の力を抜く、手をおろす。かかとを使って前へ足を出す。肩を下ろす。
   ・迷わない。 ・型を作り、正確に歩く、早い。

◎これは演じるための体の準備、感覚の準備をしている事で、全身の身体能力
 を上げ、
 体を整える事が目的となる。(体の教養を上げる)
 ・気を感じる(身体の内部、外部) アンテナを張る。眼だけで判断しない。全身
  で受ける。
 ・身体の中心(丹田、鳩尾、膻中(胸骨の中心)、喉頭、心中)をつなげる。
 ・手掌の気穴(労宮)をとらえる。足裏の気穴(湧泉)をとらえる。
 ・歩行中、上4穴で呼吸する。
 (2)座位で、気と呼吸を合わせる。
  「心中」から気を吐く。入れるのは、鼻の穴からでよい。
      →気を出すこと、ことばとの位置を近づける。
 ・心中から相手の言っていることを聴こうとする。
 ・丹田からみぞおちへ呼吸をかえてみる。(丹田にあまり力を入れない)
 ・できている人を探して、同調するのが上達のコツ。(気は同調できる)
 ・丹田―心中―目の前に人をつくる。
 ・できてくると鼻が生きてくる。(鼻腔に気が充満する)
 ・やるべきことを、自分のなかにおきなさい。そうすれば、それがやってくれる。
  やってくれるように訓練する。

〔2〕≪気≫と体の準備
 ・手をこする―手首―指先をこする。
 ・セリフを手で表現できる。目でも見るが、手の平の気穴(労宮)でも見る。
 ・手が芝居をできるか。(手が語る、手が聴く)

(やったものを一回忘れて、気でやってみる。そこで憶えると早い。)
(1)体の使い方とチェックポイント
・「眼は」
  自分の中の気を高めるには、眼球の力を抜く(奥も)
  首の後ろの力も抜く。黒目を細くしっかりとあける。(第三の眼も一緒に)
  正眼―黒目の真ん中を空ける。
  うまくいくと鼻もあく  ↓
             これができると芝居の顔になる。

◎身体の各々の部分に、気を通わせる事を覚える。
「耳と鼻」をつなげる―奥がつながっている状態で、顎は柔らかくし、顎は引く。
・「肘」は軽く曲がっていて、手首の力は抜き、手のかかとが動きやすく、手首は
  自分の力で上げない。

・「肩」:肩の先は下げる。後ろ首はしめない。
・「指先」爪との境目が気の出入りのところ。指先と労宮はつながっている。

〔3〕言葉と気をつなげる予備演習(心中、労宮)
1.手をこする。労宮をあわせ良くねる。指先を10本合わせ、強く押す。弱める。
2.指先まで感じる。
3.左右の労宮から気の出し入れを行う。
4.左右の指先から気の出し入れを行う。
5.労宮から指先へ、指先から労宮へ気を通してみる。
〈注〉出しすぎたら、引く。弱めるのではない。

◎「言葉を訓練する」ことは、気の訓練をする事である。
 口先情報のことば(セリフ)は、伝わらないので共有出来ない。

・伝統芸能では、普通のこと。但し、型(スタイル)の中で行う。型のない(自由)新
 劇や現代劇は、気の働きややり取りは行わず、説明言語か発散言語の範疇の
 気の動きで演じている。

◎芸の気の世界は、気と身体が中心で、無限大に近い自由精神ではない。気
 を発散するのでなく、「気を掴み」「気を練り」「気を通し」「気を飛ばす」事をす
 る。それが役や客に通じる基となる。

・日本語(現代語)では、声を出すと気が動くというものではない。思いが主動し
 て、気は引きずられて動いている。古典のことばは、原則、気の働きだが、現
 代語は、意の説明語になっている。

・現代語は、言葉として成熟していない(特に話しことば)
 考えてる、思っている、発散している、などが論理的に分かるようにならないと
 大変。

◎気でセリフを感じる。心中をあけ、五指、労宮とをつなげ、気穴をあける。丹田
 呼吸をする。心中の気穴を細く丹田まで通す。呼吸を使い、気の出入りを行う。

〔4〕セリフと気を重ねる。(各自、選定した台詞を使う)
◎立ってセリフを読む。
・湧泉、労宮で喋っている。
・鼻と耳がつながった状態で。
・広くしないで、細くする。遠くまで通す。
 その言葉が身体におこる。足裏におりる。

・各自練習:塾長個人サジェスト

・セリフの原動力となる気をつかむ。
・全身の気の問題とセリフ

次回は、3~6行くらいのショートゼリフを使うので、各自用意する。

◆本日の磯貝語録
・気の訓練をした人の言葉は、同じことばでも訓練しない人の言葉とは全くちが
 う。受けてみると良くわかる。
・言葉の訓練は気の訓練である。

◆本日の感想
 気の技(身体・セリフ)を沢山学んでいるが、これを使いこなすまでに、いったい
 何年かかるのだろうか?
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