講座テーマ「声の仕組み」
[1]各自チェック、ストレッチ、強化 個別のメニューを行う
[2]呼吸概論
(1)息と呼吸 「息は吐いたもの?」
・呼吸器→息・口・肺の位置、気管(鎖骨から鳩尾の上1/3まで)
気管から気管支が分かれ肺へ、咽頭・喉頭
・燃焼している:筋肉のタンパク質は酸素を使って熱を作り、CO₂を排出する。
・酸素を蓄えた血液、ヘモグロビンが体内を巡る(動脈)
酸素を保持する力が弱まり、CO₂と入れかわり、酸素を求めて肺にもどる(静脈)
(CO₂がたまりすぎると神経が麻痺する)
・内呼吸(肺←→体内)、外呼吸(肺←→体外)とがある。
呼気で熱と酸素が失われるから無駄に出さない調整をする。
・肺の中で通ってきた空気は「息」外部では「空気」という。
入れるために出す。吸うためにはく、呼吸運動、ガス交換する
(2)テキスト p.6 図 両肺の間に心臓がある
p.8 ⑦呼吸システム 入れる、出す、止める 息に無駄がないよう
・無意識呼吸、意識呼吸、表現呼吸について(テキスト)
意識=自己が高まりすぎて他者を無視して攻撃的になった(20世紀)
従属意識が強くなりすぎると主体性がなくなり、圧迫に転化した。
・解放されて自由になったが、どうしていいのかわからない→他者との関係
解放しすぎるとコントロールできなくなる。主体的にコントロールしなければな
らない。
・他人とうまく生きあっていくための声・呼吸、自分だけが良くてもだめ
感覚の意識があるか。大半の人は視覚+聴覚で、聴覚意識が低い。
・表音文字と表意文字 日本語は音だけで勝負できない言語
音が違うと意味がかわる=表音文字文化
言語の混合から音がくずれる。そのちがいを耳でわかる人わからない人がいる
東西ドイツで音が変わってしまった。世界中で語音が分散化している。
・いい加減な音声を使うといい加減な人間になる
世界中で発声している音声の劣化現象を元に戻すことがはじまった。
・声のためには胸まわりがいい状態であること(脇、背部も)
(他人のために良い状態をつくっておく=礼儀、行儀)
(3)「人体読本」めくれる人体図-呼吸器・循環器・横隔膜・消化器・泌尿器
・足と背骨をつなぐ大腰筋はとても重要/内臓にも腰にも
・おへそと恥骨の中間に丹田がある。前腹には骨がない・腹直筋が代用
腹が圧迫されると内臓に負担(食べ過ぎると胃下垂、虚弱体質)
・腹筋がよく伸びるように背筋がよく縮むことが重要
テキストp.16 腹直筋・内外腹斜筋、広背筋
→背骨を中心としたまわりの筋肉を有効に使って呼吸運動を行う。
・胸郭はカサの骨のように仕事する。わき腹・肋骨を左右におしひろげると息
が出入りする-胸式呼吸
・小さな呼吸運動、新鮮な空気を少量出し入れする。嗅ぐ
◎「呼吸運動」「呼吸保持(ささえ法)」を身につける
・声は呼気=どんなはき方で、いい共鳴位置を響かせられるか。
・吸気はより短時間に必要量のみ、保持する。
呼気は長く、むしろはかないように、支え続ける
◎「腹式呼吸」横隔膜をコントロールする。呼気のコントロールがしやすい。
喉頭の位置がうまく固定され、発声に有利
腹・腰・下半身でささえる
・腹式呼吸を含め5~7種の呼吸法をマスターすること
喉頭は息の弁、しめすぎると緊張の強い声になる
◎喉をあけて、息から早い吸気を行い、ささえをゆるめながら息を出す。
最後に胸式呼吸のおさらい
・各自要点をまとめて、確認しておくこと。
◆本日の磯貝語録
・喉は呼吸の安全弁であり、精神の発動器である。
・無意識の呼吸を意識することから呼吸法は、はじまる。
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