講座テーマ「響きづくりの発声④ 13世紀フランスのミサ曲から」
[1]準備体操(塾長)
・手(水かき開げる、指の関節を伸ばす)
・首 ・下半身 ・上半身(2人組で)
[2]グレゴリオ聖歌、演習
<♪アレルヤ>
・鼻と後頸、後首部に軽く当てるファルセット発声
(下口唇細く突き出し、声帯下の空気を柔らかく吐き上げる)
・自分が響きの中にいる状態をとらえる。
(パイプオルガンと同様、下から吹き上げる)
〔参考〕
仏教…お天道様を中心に、八方へ広がる。
キリスト教…それぞれから中心(真ん中)に集める。
→どちらも中心がある。
<♪全員の中心に音集める。半円の芯>
・「U(ウ)」…口細く。中心まで届かせる。息を前に吹き出す。
「U」→「A」…深い音。少しアゴ突き出すようにすると鼻開きやすい。
<♪キリエ><♪アレルヤ>手振りつけながら。
★裏声(ファルセット)…神の領域
[3]フランスのミサ曲(賛美歌No.94)
・3、6小節目…1語を伸ばしているところは、グレゴリオの手振り使う。
・伸ばす音、リズムをあまり厳密に数えない。(十分伸ばす。うねる。)
・「ひ」さしく→「Hi」(横口にしない。喉の奥の方から響かせる)
・「主よ、主よ」の部分は祈りのクライマックスで、独立した表現をする。
★『うねり』を作る…音楽がいきてくる。
・響きのトーン作る(言葉のトーンでなく)
・自分が発信源になるのではなく、響き「そのもの」になる。
・最後「や」、カタカナ音の「ヤ」にしない。縦口。奥歯より後ろ。
<♪指揮者(1名ずつ)に合わせて歌う>
<♪それぞれ指揮を振りながら歌う>(キリエ、フランスミサ曲)
<♪アレルヤ>ほめたたえる意志が常に流れていること。
先唱者をたてて歌う。
<♪フランスミサ曲(ひさしく)>
・1、2番を1人ずつ指揮でくり返す。
・歌詞の意味はあまり考えない方が良い。
「主よ、主よ」のみ
<図>
響き…眉間から頭頂通って、後ろ首まで
息…鼻から
支え点…高い声(鳩尾)、低い声(丹田)
◎試演会
〔課題1〕①「キリエ」②「フランスミサ曲」のどちらか、指揮を振る。(歌は全員 で)
〔課題2〕「アレルヤ」全員で歌う。
◆本日の『磯貝』語録
①仏教は、お天道様を『中心』に八方へ広がり(八百萬神)、キリスト教は、そ
れぞれから『中心』に集まる(ドーム型の天井)。
②お経・ラブレターは分からないように読む・書くから有難い
◆本日の感想
皆の響きが、1つに重なり合った瞬間が何度もあり、その時の心地良さは、病
み付きになりそうです。
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