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伝わる声とことば(1/10)

2009年1月10日(日)

伝わる声とことば

講座テーマ「コミュニケーションの声 読むことと伝えること」

[Ⅰ] ストレッチ
・各々、各パーツをひとつずつ緩めていくストレッチ。
・二人組になり、互いを引っ張りあったり、背中合わせになって乗りあったりする。
 引くときのポーズは問わない。
個人が引っ張るというよりは相手に引っ張られるという感覚。
・股割りの状態で丹田を意識した呼吸。
 坐骨を床に向かってはたく。
 肘を膝につけて坐骨を引っ張りあげる。
 さらにそのまま手を床について軽くバウンドさせる。

[Ⅱ]言語論
・生物の多様性―人間はここまでどんどんと拡がってきた。
・言語の多様性―現在、中国語が最も人口が多い。
 日本語も一億人以上の人がいるため多い。しかし、言語が多様化すると
 他者との共通性が薄くなり言語機能が低下する。
この場合共通語が必要となってくる。
・言語の進化論―チョムスキーは言語は進化すると定義した。
 赤子のうちからあれほどの早さで母国語をマスターできるのは
 遺伝的な要因があるのではないか。
◎赤子のまだ不明瞭な言葉を「喃語」という。
・学習によって得る言語は、各個人の脳の出来方にもよるが、
 母国語のようにしゃべることは出来ない。にもかかわらず、
 子どもは教えもしない言葉をしゃべりだす。(言語の生得性と学習性)
◎言語は文法、つまりルールである。
 このルールはDNAに刻まれているとチョムスキーは唱えた。
 ・没落品種―生物の中にもあるが、言語にもある。(消滅言語)
・ここで相反する事柄が生じる。
言語はしぼむと滅びるかといって拡がりすぎるとダメになる
 この矛盾をどうするかが21世紀の言語学の命題。
 ・この問題を考えるとき、五十音というものが頭を離れない。
 ・あいうえお…この成り立ちは実ははっきりとわからない。
  やはりDNAに入っているからではないだろうか?
◎ここでは「い、え」前母音、「あ、う、お」奥母音に分けている。
 これは単純に明瞭度で分けているものだ。
・言葉には大きく二つの領域がある。「文字」と「音声学」である。
☆言語の個有性だけを肥大化させると言語は滅びる。
 このことについて我々は考えなくてはならない。
 ⇒つまり「言語の核」というものを発見しなければならない。
・日本語を母音にしているものにとって「あいうえお」は核である。
・これから我々は日本語の母音の核を作り上げたい。
 自分たち個有なものはひとまず置いといて、共通語をつくる。
◎伝える声・言葉においても、自ら独自性を出せば出すほど
 自らの独自性(つまり自分の伝えたいこと)を殺す。
◎「核音」という概念と実際を確立すること。

[Ⅲ]母音の核音をつくる「u」
☆以上から母音を考えたとき、5母音の集積された音に近いのは「ウ」である。
 →そのためには「う」の核音を捉えてみる。
◎これまでのおさらい
 “前歯をあわせて口の中を開ける。唇が口を覆うと
 音の広がりを殺すのでなるべく閉じない。この状態で「う」を出す。
・各々出してみたが、個人個人で全く違う。
 これでは不便である。
・この場でも「う」の核音を時間をかけて作っていこう。
☆核をつかむ、これによって中心がわかる。
 中心がわかることによって外側の色々なものがわかる。
これが有機的であると定義する。

[Ⅳ]読むことと伝えること
・読むこと伝えることにおいても、学習するよりも、
 DNAに刻まれていることをどう具現化するかになってくる。
・読むこと―目読すること、音読することの違いはなにか?
 声に出してただ読むこと、相手に伝えるということの違いは何か?
☆自分の思いを伝えようとするのではなく、
 相手の頭の中に文字を作るということが伝えることには重要。
・自らの個有性を少なくして、より正確に伝達できるようにする。
◎個有性は拡大しないこと。しかし、その個人の特殊性はあってもよい。
響き率を上げることにより明確にしてほしい。
・散文のように情報言語のみで書かれているわけではなく、
 情動言語が含まれている場合、自分の情動をいれない。
 その文の情動をとらえて表すと良い。
・言葉を身体化する。頭脳化しない。(知覚抽象化)
・音も共通音声に、情動も共通情動にして出せるようになれるとよい。
※演習「泣いた赤鬼/浜田廣介作」全員朗読

◆本日の磯貝語録
言語は縮小しても拡大してもほろびる。
そのために、核音が必要だ。
日本語の母音の核音を作る。母音が集約される音は「ん」だ。

◆本日の感想
言葉の個有性と共通性、物事の多様性、
普遍性を学んだが大変に難しいことだった。
それぞれを持たせないといけないが<核音>は音楽的なのかなと思う。
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