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発声・呼吸基礎(11/24)                     《ことば系》

11月24日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「母音調音法ウ/日本語五母音の由来」

[1]ストレッチ・トレーニング

[2]講義「『言語』話しことばと書きことば、その由来を知る」
1)日本語音は古代には地域別に各々近似の音を使って、音声が拡張された。
 イ・エ・ア・オ・ウの音に対し文字が入ってきて整理された(漢字、経)
2)大和ことば 日本語の中でもさまざまな音がある。民族、地域
 さまざまな数字 少しずつちがうさまざまな言語(民族言語学、比較音声学)
 オロチョン族、エゾ族、アイヌ族、エミシ族、クマソ族、南方族等で各言語を持つ
3)790年頃?弘法大師・空海が仏教を伝える+中国文学(仏典)を伝える。
 古代より、武力・経済・宗教が国を成り立たせる。日本の中に小国が乱立して
 いた。
4)1600年頃、ことばを全国統一しようとした。役所・宮廷には専門語があった。
◎5)漢字をくずして平仮名、部分を引用して片仮名を創出した。
6)由来=日本語音のもと。古代インドの悉曇学(しったんがく)→梵語・梵字→50音
(ことばがないと戦争がおこる、絵から字が生まれる)
7)インド→中国→日本へと中国式仏教が伝わる。漢字によって元から変わる
 いろはにほへと と梵語の50音がとても似ていたことがわかって、かなが整理
 された。至る所で同じ文字が使われるようになり、ことばが急激に発達し、強く
 なった。
8)「イ・エ・ア・オ・ウ」本当は何なのか?(疑う学者)梵字と対応する
 音が内容を伝える。根拠があると無駄がない。効果がある。

 ア:安/あ、安らか 家の中に女が静かにすわっている、危なげない、よく通る
 イ:以/い、ゆえに たがやす、より~、次へひきつぐ
 ウ:宇/う、のき、いえ 息が妨げられないで、もつれるような、地上を覆う天、
   ここ、うらうら、重たい音、宇宙
 エ:衣/い、ころも 衣服が発達して「エ」が「イ」に変わった
   それなりの着物を着て襟を正す、きちんとしている
 オ:於/お、おいて ~に、~を、~において、~によって、ため息、軽い音

◎日本語の語彙:ア:30%、イ:26%、ウ:20%、エ:4%、オ:20%

9)万葉仮名は全部漢字、漢字の音をむりやり大和ことばにあてはめた。
 音を字に合わせた。それでもつぶれない基本母音 イ、ア、ウ
(音声学 母音三角形、同じように使える)
口先で出す「ウ」は脱落母語、本来の意味からは程遠い音
由緒ある音をつくる。いくらでも崩れるので。「悪貨は良貨を駆逐する」
 「いいこと」よりも「やりたいこと」のほうに多くがなびくのが現代世相。
 ことばは必ず楽なほうに流れる。外国語も日本語化(意味化)してしまう。
 楽でもいいが、不鮮明でなく、失礼でないものにする必要がある。
「あいうえお」と「アイウエオ」は音がちがう

10)①ことばを正す。共通項をもてる音にする=構音
 ②精度の高い、流れるような音にする。響き(共鳴度)の高い声をつくる。
 =調音
  文字が流れている(草書)のだから、音も流れる、つながるひびき
  意思、感情を伝えるひびきのある音
  死後500年先のことを考える
  この音がこのひびきを作るのだと自覚してやる

◎言葉には人間を拡げてゆく言葉(特に音=声)と深めてゆく言葉がある。

◆本日の磯貝語録
 ・日本語の字には音があり意味がある。基本50音字にも各々音に意味があり、
  それをつらねて言葉として育てて来た。
 ・由緒ある音、謂れある音には風格がある。意味を深める響きがある。

◆本日の感想
 ”あ”という音の基は”安”。ウ(ウカンムリ)は家で、家の中に女、という意味を持
 つ。というのが特に印象に残った。どうも日常の言葉遣いに違和感があったの
 で、本来の日本語を知り、どういう表現が出来るかを考えてみたい。
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