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発声&話し方(5/23)                     《社会人系》

5月23日(土)発声&話し方

講座テーマ「声を鍛える③ 音を聴くと言うこと」

[1]ストレッチ(佐藤助手)
①手を上に伸ばして、左右に曲げる。前に伸ばす。後ろへ伸ばす。
②手と反対側の頭部に手を乗せて、首を伸ばす(左・右)。
③指を組んで、上へ伸ばす。上へ伸ばしたまま、体を回す。
 (軸を中心にぐるぐると。)
④骨盤に手をあてて、腰周りを回す。
⑤軽くジャンプする。そのまま前後に動く。
⑥前屈して、力を抜き、軽く揺する。ロールダウンからロールアップ。
⑦ノドの奥を開いて、欠伸をする。顎の力を抜いて、左右へ動かす。
 そのあと、前後に動かしたら回す。
⑧口をあけて、舌の出し入れ。
⑨首の付け根をゆるめて、回す。(頭骨をゆるめる。)
⑩股割からバウンス、肩入れ、そのまま床に手をおいて、呼吸。
⑪しゃがんで、アキレス腱を伸ばす。右足を後ろへ引いて伸ばし左足は膝を90°
 にまげて、股関節をのばす(逆の足も同様に)
⑫足の裏をあわせて、あぐらで座り、膝を上から手で押して、股関節をゆるめる。
 その後、仙骨から前へ倒れる。
⑬あぐらから片足を前へ伸ばす。(膝は抜いた状態。)
 手は後ろへついて、呼吸する(丹田呼吸)。反対の足も同様に。
⑭上体を前へスライドさせる。足は膝を軽く曲げる。
⑮開脚(仙骨をたてて)。そのまま前屈。

[2]声を「聴く」ということ(磯貝塾長)
 ・普段、話を聴くというときに、ことばを声(音)としてよりも、意味や、気分で聴い
  ている
 ・社会で生活するなかで、パソコンなどの発達によって、実際に話をすることが
  少なくなってきている。しかし、少なくなればなるほど、「話をする」ことの重要
  性が増してくる。
 →相手に伝えるために必要なのは、「正確なことばと声」

(1)声・ことばを考える。
Q:正確なことばとは何か?
 ・文字に書ける(論理性がある)ということ。
 ・正確でないと、どういうことが起こるか。

 塾生の例
 パソコン上で、作成した文書を残しておくことを「保存する」というが、
 上司が「保存」という言葉以外の語を使ったので、どのような作業を求めている
 のか、分かるまでに時間がかかった。
 →喋り手が共通言語を使わなかったので、伝わらなかった。
 (日本人は、共通言語を使ってコミュニケーションするという訓練をしていない)

(2)声について(聴くを中心に)の演習
 聴く事をやってみる。ピアノで実験。
①眼を閉じて、単音で「ド」を聴く。
②1オクターブ上や下の「ド」を重ねて音を聴く。1オクターブ下の「ド」を重ねて
 聴く。
・音をいくつ重ねているのか、受講生は分からない状態で、音がいくつ聴こえる
 のかを、感覚で聴く。(音感)。

<結果>
2つ音を重ねると、2種類の音が聴こえるという意見が多いが、音には倍音が含
まれているので、単音でも、2種聴こえるという人もいるし、2つ音を重ねると、
3種、4種の音が聴こえるという人もいた。

③その後、より高い音、低い音を聞に発展。組み合わせてみたりして、
 聞きやすい音というのがあるのが分かった。
 ↓
中音より下の音が受容、弁別し易い。これは、聞き慣れた音だからで、
慣れているから聞きやすいという理由による。
 ↓
≪自分の声に近い高さの声は、聞きやすい≫
(故に、高い音声を持った人は、低い音声を聴き逃しやすい。低い人は、高い
声を聞き逃す。)

◎「聴きやすい音(声も)」というのが物理的に存在する。
◎聞くときに大事なこと。
 ・私なりの聴き方に固執しないで、何でも受け入れる。
  「この音は、どうなっているのか」というように聴く。
 ・包括すること、1つ1つ細かく捉えること、この両方が必要。

(3)日本語・日本人と声
a)日本語の特徴
 ・音によって意味が変わるのではなく、語彙で意味を広げて行く。
 ・アクセントによって、意味を変える言語である。
 →聴く基準というものが存在しない。

b)言語と音の関係
 ・外国語のカンバセーションのレッスンでは、口にある音を聴く(音を真似る)
  意味を聴かないという指導をされる。
  外国語では、音が変われば意味が変わるというのが当たり前。
 ・日本人のように、気持ちが揺れると、音声が揺れるという感覚は、外国人には
  ない。
 ・日本語が音によって、意味の変わる言語ではないので、日本人の音(声)の
  感覚は、おおらか。
  日本人は、聴く力がないというのが、世界的な認識。
 ・ピアノは、強弱のタッチによって、高めの倍音、低めの倍音を入れるか決める
  ことができる。
  これは技術であって、気分ではない。声も同じことである。

◎日本人は、論理的な言語体系から喋るのではなく、自分の気持ち(思い)を
 整理するために喋っている。そのため、気分によって、音声が変わってしまう。
 日常、わずかな音の差のなかで生活しているが、その音の差のなかで、ぱっ
 と上げたり、下げたりすると、そこを、注目させることができる。技術によって声
 を変えることで相手に分かりやすくなる。

◎話し言葉を聴くには、相手の声の特徴を、音として聴く。高低差があるか、幅
 があるか。

[3]言葉と声を聴く演習
 ①2人組みになる。
 ②テーマは、「うちのものが、豚インフルエンザにかかりましてね…。」
 ③時間は1分。1人が喋っているのを、1人が聴く。
 ◎何を、どのように言っているか聴き取る。(内容を聴く。)
 ④聴いた内容を、発表する。
 ・話した内容と、聴いた内容のズレはなかったか。
 ・声の印象はどうか。(大きさ、トーン、聴き取りやすさetc.)
 ・話し手が意図したように、聴き手に伝わっていたか、意識しないところで、
  聴き手がどのように受け取っていたかなど、確認する。

◎ 塾長から
 ・今回のテーマは、フィクション。ありもしないことを話すには、
  作文をする必要があり、自分のことを話すのとは違う。
 ・自分の事実を話すのではなく、相手をみて、伝えようとした時に、動いた頭、
  感情、論理、そのことがあって、初めて、コミュニケーションの初めが作られる。
 ・今は、フィクションを話しているが、フィクションを聴くように、他人のリアリズム
  を、フィクションで捉えてしまうことが必要。
 ◎他人の話を聴くときに、現実、事実を聴く。「この人は、~だ。」「その事は、
  ~だ。」「多分、こうだろう。」とフィルターをかけて聴く場合が多い。極力、そ
  のものを聴く(受け取る)。自分のつもり聴きをしない。

◆本日の磯貝語録
 私なりの聴き方ではなく、この音は具体的にどうなのかと聴くことを「聴く」という。

◆本日の感想
 今日はピアノを使って聞き取りやすい音、にくい音があることに気がつきました。
 そして、相手に合わせて自分が相手に伝わりやすい音を出していかないとい
 けないと思いました。
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