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発声・呼吸基礎(12/8)                     《ことば系》

12月8日(火)発声・呼吸基礎

講座テーマ「演習/発声の技法の世界」

[1]各自ストレッチ・トレーニング
・発明する→人間の体に合ったやり方を自分に合ったやり方で。
・自分の身体がわかるのに長い人で5年くらいかかる
(心臓がなれる=血液の循環:筋肉・エネルギー 呼吸法)
・頭がなれるのは早い。飽きるのも早い。身に付いたとは言わない。
・身体をさする。人の身体は個人個人全然ちがう。
・中心感覚、左と右を別々に分けて、実感する
◎自分のやってきたことをベースにしながらも、まったく別のことも考えられるよ
 うに。
 別のことをやってみないと本来の納得にはいきつかない、納得をひとつひとつ
 ふやす。
格好よくやる

[2]講義「発声技法の全体を把握する」
・大幅に変える必要はない(しかし、瞬間変えることはすぐできるがすぐもどる)
・人それぞれできることとできないことがある。生きている人間それぞれに意味が
 ある。
自分の中にあることをたくさん発見する > 外側から与えられて獲得する
自分の才能を探す
 今までやったことのないこと、感じたことのないものをやって自分でみつけるこ
 とが大事
・仮説をたてて、自分でつかまえる
◎「発声法や声の種類は生活が変わると変化する
 生きていく環境に相応しい声を作り出す
・いろいろな「あ」「ア」「阿」文頭のア、語中のあ、みんな「あ」だが同じ音ではない。
・聞いたことのない音は正確に出すことができない。
 そのときの感情や状態によって声は変わる。言ったことによって実感できる。
声の幅が広いことは感情の幅が広いこと人間性が広いこと
・うれしいときにはうれしい声が、悲しいときには悲しい声が。言葉に相応しい声
・声に出すと「寒い」と実感できる、頭だけでなく身体全体が感じる=感性
・感覚器官と精神の幅をひろげる訓練=言葉の幅、声の幅を広げる
・言ったことの真意が声で変わる(意味だけなら電子音や文字ですむ)
心の感性を豊かにするのが声=人のことがよりわかる
・許容量を増やす。人が出す声の巾と種類を増やすと、排撃しなくなる。
 他人を受け入れる+声を正確に出す+関係をつくる=芝居
 自分の身体がわかる+相手の身体がわかる+声が出せる=芝居

[3]発声技法演習
(1)上顎部共鳴(硬口蓋共鳴、軟口蓋共鳴)
・音はひびくと遠くまで届く「心にひびく」
Ex-1:「イ」という音をひびかせる①ただの「イ」②意識した「イ」を使いわける。
 相手にきかれていることを意識する(自分のためでなく、人のためにやる
 自分のつもりと他人のきこえとの差を修正していく、焦点を絞って集中する
 難しいと考えないでまずやる。
Ex-2:「ウ」の口にして口の奥に息を吸いこむ
 鏡で懸よう垂と口の奥を見る
(1)喉頭の上=咽頭、奥の壁=咽頭壁に息をあてる 上の方、下の方
 大きく息をすいこんだ口、あご、のどの状態のままで息を吐く、吐き切る
 奥の壁にむかって声を出す(口の中を大きく、奥に広くなった状態になる)
・前の方で出すと、はっきりするが、ひびきは少ない。
(口を大きくしたままで、顎関節を少し動かすと軟口蓋が動く)
軟口蓋にひびかせるとやわらかい声になる(ここには怒りの感情はない)
(観客の熱が大きいとひびきがあっても届かない声がある)
Ex-3:軟口蓋の前、硬口蓋を舌ではじく。前から頂上までひびきを変える
 ひびきの位置をかえると、キャラクターが変わる。固定すると感情が固定する。
同じ言葉でもひびきをかえれば、自分も相手もうけとる感情がちがう

(1)歯茎のすぐ近くで音を出す。ここの位置で喋りつづけると、大変圧迫感の強
 い言葉となる。
(2)少しうしろの上顎にひびかせる。そこからうしろにひびかせる。一般的喋りに
 近い言葉
(3)上顎の中央で、そこから口の中をひびかせる。猫なで声、少しうかせた言葉
「こんな声でもしゃべれるんだ」と実感する。日常で使って楽しんでみる。
上顎のひびきは声の生命線。音をはっきりさせる。子音のひびきをつくる。
当てる位置がかわるといろんな種類の声が出る
(変なものと面白いものはちがう。気が確かな自分の内側から出るもの、おかし
 さより面白さを。自分がいつもやっていないものの中の確かさ)
・自己認識と自己改善。自分の中に重要なものをみつける。
・社会的価値観に縛られないものをもつ。根元的、本質的なものをみつける。
 社会は変わる。自分だけのものをもち、社会にあわせる。

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◇なぜ声を育てるのか!
自分の外の社会は益々多様化し、急速度に変化して行く。それに小まめに反
応し、合わせ自分を確立することは大変にむずかしい。
人は、自身が外とどの様に釣り合って育つかと、自分の内部がどの様に育つか、
の二つの育ちでなりたっている。声とことばの事に置き替えれば、話し言葉での
ことばは外の生き方や育ちの問題、声は自分の内部の事だと考えることが出来
る。
いくら社会的に器用で達者になっても、自分自身の根元や本質が豊かになると
言い切れない。
社会生活のやり方でその人の声も言葉も自在にゆがむし劣化する。
声の場合は、濁ってひびきが悪く聞きにくくなる。当然喋りにくいし、聞き難くなる。
こうなると、良い声を見付け、良い声をひびかせ、保つという事は、自身の内面
を見付け、育ててゆく事といえそうだ。
                            2009.12.09 磯貝

◆本日の磯貝語録
 ・頭だけでなく身体全体で感応すること=感性という。
 ・声をひびかせる位置をかえてゆく。

◆本日の感想
 まだ稽古で習いはじめて間がないので、実感いまいちですが、あわてずに
 ゆっくり実感していきたいと思います。
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