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セリフの技法(10/8)                 《ことば系》

10月8日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフと心① 関係とスタイル」
◎言語脳の生得性 …DNAにある。
 台本に書かれたセリフを演じても、どうしても自分になる。自分が残る。自分が出る。
 (ローレンス・オリビエのような名優でも)

〔1〕作品を解釈するということ:役者が演者となる条件
  自分の読みは演出にくつがえされるかも知れない。
   →その時、適応できるか。
  文脈で読む⇒考える→解釈によっては違う結果になる。
  演出家は結果から逆算する…日本の芸は結果が決まっているから早く作
  れる。

 俳優―文脈解釈が何通りもできなければ
     エンディングに対して、それがどういうことなのかを考える。

 俳優は「この解釈は私には分からない、できない」という姿勢ではいけない。

 絶対論で芝居を作れるか、相対論で作るか。
   相対論では芸は滅ぶ。
 生(性)善説 / 性悪説(全ての作品(役)をどちらか分析する)
  ☆各自の思う定義を述べる → 当然、相違があった。
                   ⇒コンセンサスが必要

 ◎この作品は生善説か性悪説か、決めて演じなければならない。  
 〔キリスト教的な読み―救済の有無〕

〔2〕演習
 二幕一場 「ページ夫人が手紙+フォード夫人」の分析と読み
  ◎何かを起こしながら読む ← 考えて読む(その事以外の事を興す)
   (たくさん読むと新鮮味がなくなる。読みが足りないと浅さが露見する。)

 ~考えて読む~
  Q・フォールスタッフは本当に助平なのか、否定すべき男なのか?
    悪党ではある(当時の騎士としては普通)
      ↑
    原罪か/社会的な罪か
   ・ページ夫人はエロチックか
   ・ページ夫人とフォード夫人の違いは(演劇では違いをつくり出すこと)

 ◎字義からはずして解釈:概念を拡大することで、本質をみつけること。
   (全部はずしたくなるのが俳優。本意はつかめないが!) 

  自分のセリフを喋りながら、いかに別の事を考えられるか。

 ◎次回以降は二幕

◆本日の磯貝語録
 相対論では芸は広がるが、集中力が失せ、やがて消滅する。

◆本日の感想
 性善説、性悪説を議論した。6年くらい前に「セチュアンの善人」をやった時と
 重なった。世の中の大半はグレーだが、芝居(演劇)では、必ず白黒をつける決断が
 必要である。
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