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セリフの技法(10/22)                 《ことば系》

10月22日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフと心②「ウィンザーの陽気な女房達」言葉・心・頭」

 ①各自ストレッチ
 ②磯貝塾長の講義
〔1〕裏声を出す。低→高 高→低を出してみる。
 ◎換声点(Chang Voice)…声が変るところをつかむ。
              (つまったような、出しにくいところ。)
  ・日常では換声点を超えることは少ない。(これを超えると違う感覚を持つ)

 ◎音声によって思考が変わる。感情が変わる(出す側も受ける側も)
  (考え方、感じ方を変える=声を変える=息を変える=身体が変わる)
 ○裏声と地声で、どちらでセリフを読むかで感じ方が変わる。
 ○換声点より上・下を知っていると、虚がつくりやすい。
 ・役を作る →テキストから分かったことをどう声にするか。
        ことばを自分にとっての虚にするくらいでやる。
 ・裏声の思考 地声・実⇄裏声・虚
 ・自分の感覚意外のものがあると信じられるか。
  思考・感情の奥行きが役者にはほしい。だから声もいろいろ欲しい。
 ・下の換声点をつかまえる。各自やってみる。→地声
 ・地声なら相手の地をつかまえられる。裏声もまた然り。
 ・両方ある。どちらかをやっている時に、どちらかを感じられる。
  実と虚をあわせもつ = それが役者
                   ∥
  それがどういうことなのか、身体で実感するには、声を変えてみる。

〔2〕テキスト演習「ウィンザーの陽気な女房達」
  2幕1場  p.42 フォード夫人・ページ夫人の掛け合い(女子)
        地声と裏声で両方やってみる。
        p.45 フォード・ピストルの掛け合い(男子)

  磯貝先生・Aさん―地・裏どっちでもやりやすい。
       地・裏のコンビでやってみると…全く違う人種でやってるみたい。
        (実)(虚)                のりやすい、やりやすかった。
        虚同士…慣れないので疲れた。(磯貝先生)
        実同士…どこぞの芝居のようだ。(磯貝先生)
  Bさん・Cさん―虚同士…実感がない。
        虚実…やりやすい。伸びしろがある。
             Cさんは虚の方が広がった。
  Dさん・Eさん―声の感情に入ってしまった(Eさん)
        実だと、オールドミスのやりとりという型に入ってしまう。
        虚だと自由だがテキストにあってない気が…
       ◎最初はテキストにあっているかは気にしない。
        いい台本だから何をやってもいいんだという気で。
       ◎うまくなると虚・実が行ったり来たりする。        
       ◎虚実を聞き分ける耳を持つ。
  Fさん・Gさん―(Fさん)裏でやるのが日常使っていないので、つらい。
       (Gさん)地だけでやるのもつらかった。
  Hさん・Iさん―(Hさん)地だけだとつらい、裏だけだとただ楽しい。
       コンビネーションでやるのが楽しかった。
       (Iさん)Hさんの声がフラフラするのに興味深く聞いていた。
       地だと出すほうばっかりになってしまうが、裏だと相手を聞けた。
 ・裏でやってる時に間違えたか?…少なかった。⇒テキストと接しやすい?
 ◎地の方が誤読が多い(地は自になりやすく、役になりにくく間違えるのでは
  ないか?)
 ・地・裏の声は空間の広がりが違う。
 ・虚・実、両方あるから、考えられるし、わかる。
 ・虚があるほうが、セリフに変化球が投げられる。
 ・虚のキャラクターは、実にした方がおもしろい?
 ・実ばかりの芝居はつまらない。そのまんま。
 ・出している時のトーンで聞いていた。聞いている時は違っても、おもしろいの
  では ないか。実で出していても、聞く時は虚とか。  
 ・実=地声で理解する。虚というものが生活の中で少ない。
  虚がみんなの納得があれば(社会生活にでも)虚がわかるが、虚がよくわから
  ないので虚を一生懸命やる。
 ・解釈が違っても、実だと大して変わらない。
 ・虚をやったあとの実は変わった。(Aさん) 
 ⇒これをどう芝居にするか。

◎〈実と虚〉〈地声と裏声〉〈社会・生活実感と芝居実感〉をこれから深め実用化
 してゆくこと。

◆本日の磯貝語録
 虚、実の行き来をその役、そのシーンに担してあらわすのが役者!

◆本日の感想
 自分は役作りのために、声を決め固めようとしてきたことに気付きました。
 同じ役の中で虚実織りまぜた出し方があって当然だと感じました。
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