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セリフの技法(11/5)                 《ことば系》

11月5日(木)セリフの技法

講座テーマ「セリフと心③多層化する心とことば「ウインザーの陽気な女房たち」」

〔Ⅰ〕各自ストレッチ
〔Ⅱ〕呼吸、発声、発語の指導法
・呼吸にしても発声にしても、思い込みでやっている事が多い。そのため、基本
 型を今のその人の実感と近づけるように指導する必要性がある。
①呼吸は具体的に手の指を使い、丹田を押すことで、丹田意識をつける。
 次はハンド≪手仕ぐさ≫の方法
②手掌の0から5までを1つ1つ意識する。1~5は指先が良い。
1)0を中心に1~5を動かしてみる。(気を揉む) 2)指から0から動かす(気を掴
 む)
③0と丹田を身体感で繋ぐ。0を丹田に当て、深い呼吸運動をする。
④片手を②-1)気揉みの手にし、外気を抄うように鼻に向かい、その気を吹い込
 む。
 手は鼻から額まで持ち上げ、外気も頭に向けて吹い上げる。
⑤呼気。空いた片方の手をひろげ、口の前にセットし、口から手で来た気を、手
 の平で口の前に送り出してやる。水平になるべく腕一杯伸ばして流す。
⑥吸気・呼気と丹田を同調して、呼吸法を覚えてもらう(声とことばの呼吸法)
・発声は、空気の流れと響き点を意識し、なるべく前へ前へと出す。
 自分がよく響いているなと思うところで出してみる。口腔の奥のひびきをつかま
 え、(気を奥に通しひびかせる)そのひびきを息で前に送り出す。
・発声・呼吸にしても自分が上手くつながり響くような手仕ぐさを見つけさせる。
 同様に言葉もよく響く手仕ぐさを見つけてゆく。
・上手い手仕ぐさの型を、見つけられたら、実際にその手仕ぐさ通りに空気が流
 れ、体がつながり、響きが出来るようになる。

〔Ⅲ〕ピアノを使って音を受けて、その音を出す練習(音感練習)
   口からにならずによく真っ直ぐ響く音を出せる手仕ぐさを作る。

〔Ⅳ〕心の多重性と言葉と声 (全員でディスカス)
・心の実、心の虚とは何か?
・まず、体は実であるか? 虚であるか?
◎感覚的な実虚、意識的な実虚というものがあろう。
・その役の実・虚を創らなければならない俳優なのだから、まず自分自身の心の
 実と虚をつかまえてみよう。
  ◎心の実…①身体 ②経験、体験 ③欲すること ④本音 ⑤心臓実感の
  有無  ⑥言葉にできるかどうか ⑦声
・俳優にとってテキストは実ではないのではないか? そもそもが虚か?
 俳優が実にするもので、その結果観客の実に向かえるのではないか?
・テキストに書かれたものを、俳優が実際に身体や音声を使って現出する。
 この作業は虚→実態化を基軸としていないか!
・戯曲とは、人間の表面に表れないものを堀り出そうとしている作業のテキスト
 化、こう思えるかどうか? とすると、書かれた文字はキッカケにすぎないと言
 える。
戯曲とは、私たちが理解できていないものを理解する糸口たらんとする
役者はテキストを字義通りに理解した事をそのまま表現する事ではない
◎心のことは結局どこまでいっても結論はでない。
 だが、その心を何かにしたいと思う人が芝居の出来る人になる。
「言葉は概念であり、仮定法である」
・心が身体とくっついているか、そしてその心が人物とは違う別の心になるかど
 うか、それが俳優の仕事だ。 

◆本日の磯貝語録
 ◎戯曲とは虚か実か? 俳優が演ずることは虚か実か?
 ◎心を何かにしたい! と思う人が芝居をやっているんだ。

◆本日の感想
 “心の虚と実”を漠然と思うのでなく、仮定法ではっきりと決め、セリフの音で表
 現する仕方を知ったのは大きかったです。
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